The inner part of this hall is...past or future?...
2011年 08月 24日
先日、札幌を離れた友人からPC壁紙用に地元の写真を撮って欲しいという話があった。僕はノスタルジーを感じる一枚が欲しいのだろうと推測し、彼の地元と学生時代を過ごしたであろう場所で撮影することにした。
北海道大学の学生だった彼は、恐らく頻繁に札幌駅を利用していただろう。そしてこのオブジェもよく目にしていたに違いない。札幌駅西コンコース南口にあるオブジェ・妙夢(というらしい)だ。作者は彫刻家・安田侃(やすだ かん)氏。イタリアで現地の大理石を使って活動しているらしいが、出身地の美唄にもアルテピアッツァという廃校利用の展示公園やアトリエもある。
僕は美唄で撮影を許されなかったので、これを機会にここで撮ってやろうと躍起になった。
そして撮った。
普段、歩きながら見るこのオブジェは、穴の向こうを容易に見せてしまう。まる見えだ。
しかし、僕が撮った写真には穴の中は写らなかった。真っ暗だ。
これなのか?
もしかしたらこの瞬間がこの作品の正体なのかもしれない。妙夢。現実なのか、夢なのか。穴の向こうはなんなのか。。。
偶然の産物ではあるが、この写真はある意味秀逸な壁紙となった。なぜなら、中央が真っ黒だからである。真っ黒故に穴の中に自分の顔が写る。穴の中に自分がいる。それは未来の自分か?過去の自分か?彼はPCを開く度に自分と向き合うことになるのだろうか。
残りのロケ地ではもっとHAPPYなのを撮ることにしよう。
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by shimibo
| 2011-08-24 00:45
| 考察